インプラント治療後の保証、定期検診について
福岡県北九州市小倉南区 もり歯科医院の森です。
インプラント治療後について、よく質問される内容をお答えします。
【インプラント治療後の保証について】
今回は、インプラント治療後にインプラントが取れた場合、無償で治療できるのかということについてご説明します。
まず、「インプラントが取れた」と患者さんが言われた場合、大きく分けて2つのケースがあります。1つ目は、インプラント体、つまり顎の骨に埋め込んだインプラント体そのものから抜け落ちるという場合と、2つ目、インプラントの上に装着した被せ物、金属の被せ物やセラミックの被せ物が取れる場合の大きく分けて2つがあります。
まず、被せ物が取れた場合は、被せ物を再度、ボンドで装着すれば元のように噛めるようになるので、問題はないと思います。当然、保証が付いていますので無料で装着します。やや問題なのは、インプラント体自体が抜けてきた場合です
その場合は、メンテナンスにきちっと来られている方であれば5年もしくは10年の保証 が適用されますので、患者様の同意、つまり再度手術を行う等の同意が得られれば、無償で行います。患者様が再治療、外科治療、もしくは治療期間が長くかかることを拒否されるのであれば、返金という形でお答えします。どちらにせよ、無料保証は致しますので、安心して治療をお受けになってください。
【インプラント治療後は噛めるようになるのか?】
次にインプラントの治療後に自分の歯のようにしっかり噛めるのはいつぐらいなのでしょうか?
まず、インプラントは顎の骨にインプラント体を手術で植え込みます。その骨がそのインプラントが骨にくっつくまで、下顎で通常2カ月から3カ月、上顎で3ヶ月か4ヶ月がベストだと言われています。
したがって、下顎で言えば2ヶ月後ぐらいに、次のステップとして二次オペでインプラントの頭出し等を行い、その1ヶ月後くらいに仮の歯を入れるための型取りなどを行いますので、通常3カ月から4カ月の間に仮の歯が入り噛めるようになると思います。
インプラントの歯というのは、徐々に力を入れて噛むことによってご自身の歯と同じようになっていきますので、だいたい仮歯が入って本場に入る頃には、本場が装着される頃には全く自分の歯と同じように噛めると思います。なので、大体3ヶ月ぐらいを目安に考えていただけるといいと思います。
【インプラント治療後の再植え込み】
次にインプラント治療後のインプラントの再植え込み、その保証についてご説明します。
インプラント再植え込み、再度手術をするという状態は、インプラントを最初に手術した時にインプラントが生着、骨にくっつかず脱落したというケースと、インプラント治療が終わり、上物の歯が入り 毎日食事をしていていただいていた中でインプラントが抜けてしまって再植え込みが必要になったという2つのケースが考えられます。
まず、最初のそもそもインプラントがくっつかなかったというケースは、基本的には無償で インプラントの植え込み手術を患者さまが同意していただければ、再治療させていただいています。いわゆる成功報酬でお金を頂いていますので、成功するまで患者さんとの同意の上
手術を再度行っています。
2つ目の、 インプラント治療が終了した後、インプラントが脱落し再植え込みが必要になったケースに関しては、当院では5年間もしくは10年間の無償保証を致しております。
5年間の保証に関しては最低限3カ月に1回のメンテナンスに来られている方に限らせていただいています。10年間の無料保証の場合は、1月に1回もしくは2ヵ月に1回を最低ラインで来ていただくということを規定としています。
したがって、当院で治療を受けていただいた場合は、安心して再植え込みいたしますので、詳しくは担当の衛生士さんやドクターにお尋ねください。
【インプラント治療後の定期検診について】
最後にインプラント治療後の定期検診についてご説明します。
通常の治療と同じように定期検診は必ず必要になります。そもそもインプラントを入れないといけなくなった状態というのは、患者様のお手入れが行き届かない部位に虫歯や歯周病が発生し、歯を失うということで起きているかと思います。患者様のお手入れの行き届かない部分を歯科衛生士のプロが補って メンテナンスし、定期的な観察を行っていくというのが長く持たせるためのポイントになります。どれぐらいの間隔かというのは、その方のご自身のプラークコントロールによりますが、お手入れの状態が非常に良ければ、ものすごく良い状態で半年になります。通常の場合は、3,4カ月に1回のメンテナンスでのお手入れをおすすめしています。
極端にお口の中のお手入れが苦手な方、そして高齢者などで手が不自由な方などは、毎月来ていただいて歯科衛生士さんに汚れを取ってもらっています。
したがって、基本的には患者様に応じたメンテナンスの間隔がありますので、詳しくは歯科衛生士担当のドクターにご相談ください 。